3DプリンタBambu Lab A1 miniを導入しました。建築物の簡易模型製作

3Dプリンタを事業用に導入しました。

導入したのはBambu Lab社のA1 miniという製品で、近年急激にシェアを伸ばしている3Dプリンタメーカーです。公式ストアでは29,800円で販売されており、大変低価格となっていますが、組み立て方法は明快でセットアップもスムーズです。

当社では専門学校での3Dプリンタに関する講義も行っているためデモ用に軽自動車で運搬しましたが、購入時の段ボールを取っておけば数本のネジを外す・緩める程度で簡単に梱包・運搬が可能です。

公式のwikiでもパッキング手順がまとめられています。A1 miniを購入し、頻繁に持ち運ぶことを検討している方はまずこれを覚えるといいでしょう。

Bambu Lab A1 mini Packing Guide - YouTube

Bambu Lab is a consumer tech company focusing on desktop 3D printers. Starting with the X1 series, Bambu Lab builds state-of-the-art 3D printers that break t...

https://wiki.bambulab.com/en/a1-mini/manual/pack-a1-mini

当社の主な目的

3Dプリンタには様々な用途がありますが、当社としては現在の主な目的は次の通り。

1.3Dスキャン(フォトグラメトリ)により取得したメッシュデータのプリント

2.建築物等のBlenderによる模型製作(1.のスキャンデータでは複雑すぎるもの)

3.フォトグラメトリやドローンで使用する治具の自作

1.3Dスキャン(フォトグラメトリ)により取得したメッシュデータのプリント

当社の取り組みのひとつとして、フォトグラメトリによる3Dスキャンがあります。

ズワイガニのスキャンした事例

フォトグラメトリで構築したメッシュデータを3Dプリントに適したデータ形式である.stlや.3mf等に変換し、3Dプリンタのスライサーソフトに読み込ませます。

スライサーソフトではこれらの3次元データを3Dプリンタの一層ごとのデータに変換します。プリントするメッシュ形状や使用するフィラメントの種類により適した設定は異なるため、ここでの作業は重要です。

一方で、最も一般的なPLAを使用してとりあえず印刷するということであれば、基本の設定のままであまり問題にはなりません。ですので2025年末時点でいえば、3Dプリンタの経験がほとんどない場合であっても導入にあまり身構える必要はないというのが正直な感想です。

サイズによる違い。あまり小さいと積層痕(3Dプリンタがフィラメントを塗りつける時にできる痕)が目立ちます。関節ももろい。

はさみを拡大してプリント。かなりリアルに形状が再現できています。

タイムラプス動画。Youtubeなどで見かけた人もいるかもしれません。3Dプリンタ自体にカメラがついていて、そのカメラが一層ごとに写真を撮り、タイムラプスを生成する機能がついています。

ただし、タイムラプスモードにするとフィラメントの流量を調整するために、目的の造形物と異なる「プライムタワー」というものを自動で作ります。(動画後方の直方体の物体)そのため通常の造形作業より余分に時間とフィラメントが必要となります。

このカメラ機能はタイムラプス生成だけでなく、3DプリンタとPC・スマホ端末をサーバー上で接続して遠隔でモニタリングをすることにも使えます。モニタリングは映像だけでなく、プリント進行状況、ノゾル温度等の各種パラメータも表示できます。

2.建築物等のBlenderによる模型製作(1.のスキャンデータでは複雑すぎるもの)

こちらの方が一般的だと思いますが、Blenderや3D CADといったモデリングソフトで作ったモデルからの造形をします。当社ではフォトグラメトリで古民家の一棟丸ごとのスキャンの経験もありますが、生成したモデルのままではある意味、”細かすぎる”ため、そのままではプリントに向かないことがあります。

このような場合は、生成したメッシュモデルをBlender等で調整する、あるいはそもそも図面から3Dモデルを自分でモデリングする方が結果的にプリント向きのものとなる場合が多いです。

3.フォトグラメトリやドローンで使用する治具の自作

フォトグラメトリで物体を精密にスキャンにするにあたって、細かい工夫が必要となる場面があります。そのような場合に使う道具は案外都合よくはありません。

3Dプリンタではモデリングさえすれば「かゆい所に手が届く」ものも自作できますので、今後いろいろと作っていきたいと思います。とはいえ当社は設計のプロではありませんので、ひとつひとつ試行錯誤です。

試しに家具の壁固定用フックの部品の欠損したものを自作しましたがこれがなかなか苦戦しました。

世の中の製品が本当によく考えられていると、あらためて関心させられました。

今後も3Dプリンタの活用状況について発信していきたいと思います。

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